1. 試験概要
AWS認定クラウドプラクティショナー (CLF-C02) 試験は、AWSクラウドの基本概念、セキュリティ、課金モデル、グローバルインフラに関する理解を評価する入門レベルの資格です。
AWSを初めて学ぶ方、またはアソシエイトレベル資格へ進む前に基礎を固めたい方に最適です。
試験は以下の4つのドメインで構成されています。
- クラウドの概念 (Cloud Concepts) – 基本原則、グローバルインフラ、クラウドコンピューティングの利点
- セキュリティとコンプライアンス (Security & Compliance) – 共有責任モデル、IAM、暗号化、コンプライアンス
- テクノロジー (Technology) – 主要AWSサービスとユースケース
- 課金と料金 (Billing & Pricing) – AWSの価格モデル、サポートプラン、コスト管理ツール
2. CLF-C02とCLF-C01の違い
CLF-C02では最新サービスとより現実的なシナリオが反映されています。
| 項目 | CLF-C01 | CLF-C02 |
|---|---|---|
| コアドメイン | 4つ | 4つ（内容が更新） |
| セキュリティ重視 | 中程度 | IAM・暗号化・コンプライアンスが強化 |
| 料金/サポート | 基礎レベル | 課金ツールとサポート層をより詳細に出題 |
| 問題形式 | 概念中心 | シナリオ中心で実務的 |
| サービス範囲 | 旧サービス中心 | 最新サービス（FSx、GuardDuty、Security Hubなど）を反映 |
実際のAWS運用を反映しており、単純暗記ではなくサービス間の関係とコストの理解が重要です。
3. 効果的な学習戦略
(1) 概念を理解する
CLF-C02は基礎レベルの試験です。
深い技術知識は不要ですが、「どのサービスを、なぜ使うのか」を理解することが必要です。
EC2、S3、Lambda、RDSなどの関連性を理解しましょう。
(2) 問題演習で学ぶ
単なる暗記ではなく、実際の問題を解くことで文脈と理由を理解します。
Cloud Passでは最新の2025年版CLF-C02模擬問題と解説を通して効率的に各分野を学べます。
(3) 重要なホワイトペーパーを読む
- Overview of Amazon Web Services
- AWS Well-Architected Framework
- Shared Responsibility Model
これらは試験に頻出する概念と設計原則を理解するのに役立ちます。
(4) 料金モデルを理解する
AWSの課金構造を理解しましょう：
- コンピューティング (EC2, Lambda)
- ストレージ (S3, EBS, Glacier)
- データ転送
また、Free Tier, Cost Explorer, Billing Dashboard, Budgets の使い方も重要です。
4. 覚えておくべき主要AWSサービス
| 分野 | サービス | 学習ポイント |
|---|---|---|
| コンピューティング | EC2, Lambda, Elastic Beanstalk | サーバー、サーバーレス、スケーリング |
| ストレージ | S3, EBS, EFS, Glacier | 冗長化、耐久性、ライフサイクル管理 |
| データベース | RDS, DynamoDB, Aurora | 管理型DB、整合性、バックアップ |
| ネットワーク | VPC, Route 53, CloudFront | DNS、CDN、ネットワーク分離 |
| セキュリティ | IAM, KMS, Security Hub, GuardDuty | アクセス管理、暗号化、脅威検出 |
| コスト管理 | Budgets, Cost Explorer, Trusted Advisor | コスト追跡、最適化 |
5. よく出る試験シナリオ
| ドメイン | 例題 | ポイント |
|---|---|---|
| クラウド概念 | 初期投資なしでインフラを構築する方法 | CAPEX → OPEX、弾力性 |
| セキュリティ | EC2 OSのパッチ適用は誰の責任か？ | 顧客の責任 |
| テクノロジー | グローバル配信を実現するサービスは？ | Amazon CloudFront |
| 料金/サポート | TAMを含むサポートプランは？ | Enterprise Support |
6. 学習手順のおすすめ
- AWS公式トレーニング – 「Cloud Practitioner Essentials」を受講
- 問題演習 – 現実的なシナリオで繰り返し練習
- 解説を読む – 各選択肢の理由を理解
- 模擬試験 – 65問/90分に慣れる
- 弱点補強 – Cloud Passのドメイン分析で重点復習
7. 試験概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験コード | CLF-C02 |
| 形式 | 多肢選択 / 複数選択 |
| 問題数 | 約65問 |
| 試験時間 | 90分 |
| 合格ライン | 700 / 1000（スケールスコア） |
| 対応言語 | 英語、日本語、韓国語など |
| 推奨経験 | AWSクラウドの基本知識6か月程度 |
8. 最後のアドバイス
- サービスの設定よりも役割と目的を理解しましょう。
- 模擬試験で問題の表現や出題傾向に慣れることが重要です。
- 類似サービス間の違いを意識して復習しましょう。
- 試験前日はしっかり休み、集中力を保ちましょう。
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