1. 試験概要
AWS Certified Solutions Architect – Associate (SAA-C03) は、AWS上で安全かつ拡張性・信頼性の高いクラウドアーキテクチャを設計できる能力を証明する認定資格です。
クラウド設計やインフラ構築に関わるエンジニアにとって、必ず押さえておくべき試験です。
試験では以下のスキルが問われます：
- スケーラブルなアーキテクチャ設計 – トラフィック増加やビジネス成長に対応できる構成
- 可用性と復元力 – 障害発生時でも迅速に復旧できる仕組み
- セキュリティ強化 – IAM、暗号化、アクセス制御による安全な設計
- コスト最適化 – 効率的なリソース利用によるコスト削減
- 運用効率化 – 監視・自動化による安定した運用
2. SAA-C02との主な違い
SAA-C03では、セキュリティや高可用性設計に関する出題が大幅に増加しています。
| 項目 | SAA-C02 | SAA-C03 |
|---|---|---|
| 試験構成 | 4ドメイン | 4ドメイン（同じ） |
| セキュリティ分野 | 約15% | 約30%以上 |
| 新サービス | 限定的 | EFS、FSx、Global Acceleratorなど最新サービスを含む |
| 問題形式 | 理論中心 | 実践的なシナリオ問題が増加 |
特に「セキュリティアーキテクチャ」と「コスト最適化」は難易度が高く、実際の問題演習による理解が不可欠です。
3. 効果的な学習戦略
(1) 問題演習中心の学習
理論だけではなく、実際の試験問題を解きながらAWSサービスの文脈を理解することが最も効果的です。
Cloud Passでは各問題に詳しい解説がついており、「なぜこの答えになるのか」を自然に学べます。
公式の AWS Certified Solutions Architect – Associate (SAA-C03) 試験ガイドはこちら から試験の詳細を確認できます。
(2) 模擬試験で時間配分を練習
試験は65問・130分です。
Cloud Passの模擬試験機能は実際の試験画面と同じUIを再現しており、本番感覚で練習できます。
(3) 間違いの分析と復習
間違いを恐れず、「なぜ誤答になったのか」を分析することが重要です。
代替できるサービスやコスト面での最適解を考えることで応用力が身につきます。
4. 重要なAWSサービス一覧
| 分野 | サービス | 学習ポイント |
|---|---|---|
| Compute | EC2, Lambda, ECS, EKS | インスタンスタイプ、サーバーレス、オートスケーリング |
| Storage | S3, EBS, Glacier, EFS | バージョニング、ライフサイクルポリシー、コスト管理 |
| Database | RDS, Aurora, DynamoDB | マルチAZ、バックアップ、リードレプリカ |
| Networking | VPC, Route 53, ALB, NACL | サブネット構成、ルーティング、セキュリティ設定 |
| Security | IAM, KMS, Secrets Manager | 最小権限原則、暗号化、STSによる一時認証情報 |
| Monitoring | CloudWatch, CloudTrail | ログ監視、アラート設定 |
| Integration | SQS, SNS, Step Functions | 非同期処理、イベント駆動アーキテクチャ |
5. よく出る試験シナリオ
1️⃣ 可用性の高い設計 (Resilient Architecture)
- RDS Multi-AZ構成による自動フェイルオーバー
- ALB + Auto Scaling Groupの組み合わせによる高可用性
2️⃣ 高パフォーマンス設計 (High-Performing Architecture)
- CloudFrontでグローバル配信を最適化
- ElastiCacheやDynamoDB DAXでレスポンス高速化
3️⃣ セキュア設計 (Secure Architecture)
- S3バケットポリシーとIAMロールの組み合わせによるアクセス制御
- KMSでデータ暗号化、CloudTrailで監査ログ管理
4️⃣ コスト最適化設計 (Cost-Optimized Architecture)
- 安定したワークロードにはReserved Instance
- 非アクティブなリソースの自動停止スケジュール設定
- 長期データはS3 Glacier Deep Archiveへ移行
6. Cloud Passでの学習ポイント
- 問題→解説→理解のループ学習
問題を解いた直後に解説を読むことで、関連サービスの関係性を深く理解できます。 - ドメイン別の弱点分析
正答率を基に苦手分野を特定し、重点的に復習。 - 日英切替学習モード
英語問題と日本語解説を切り替えながら学習でき、英語試験対策にも効果的です。
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7. 学習ロードマップ例
| 週 | 目標 | 学習内容 |
|---|---|---|
| 第1週 | 基本サービス理解 | EC2, S3, IAM, VPCの理解と演習 |
| 第2週 | データベース・セキュリティ | RDS, DynamoDB, KMS, Secrets Manager |
| 第3週 | コスト・性能最適化 | CloudFront, Auto Scaling, Cost Explorer |
| 第4週 | 模擬試験集中 | 2回以上の模擬試験と誤答復習 |
8. 最後のアドバイス
- 公式ドキュメントと問題演習を組み合わせる
- 「なぜこのサービスを使うのか」を説明できるレベルまで理解する
- 繰り返し演習し、AWS設計パターンを自然に身につける
Cloud Passは、2025年版の最新問題と詳細な解説を備え、
合格を超えて、実務レベルのスキルを身につけるための最適な学習環境を提供します。