
1. 試験概要
AWS Certified Solutions Architect – Professional (SAP-C02) 試験は、AWS上で高度なクラウドソリューションを設計・実装する能力を検証する上級レベルの認定試験です。
少なくとも2年以上、AWSを用いてシステム設計・構築を行ってきたエンジニアやソリューションアーキテクトを対象としています。
📘 公式試験ガイド (PDF): AWS Certified Solutions Architect – Professional Exam Guide
🌐 公式認定ページ: AWS Certification – Solutions Architect Professional
🧩 問題演習サイト: Cloud Pass SAP-C02 問題演習ページ
試験概要(サマリー)
- 問題数:約65〜75問(多肢選択および複数選択)
- 試験時間:約180分
- 合格ライン:スケールスコア 750/1000 前後
- 推奨経験:マルチアカウント環境、複雑なアーキテクチャ設計の経験など
2. 主な特徴と変更点
- SAP-C02 では、最新のAWSサービス、大規模アーキテクチャ、組織単位での設計要件が反映されています。
- 試験ドメイン構成は次のとおりです:
- Domain 1: Design Solutions for Organizational Complexity(約26%)
- Domain 2: Design for New Solutions(約29%)
- Domain 3: Continuous Improvement for Existing Solutions(約25%)
- Domain 4: Accelerate Workload Migration and Modernization(約20%)
- 単なる機能暗記ではなく、ビジネス要件 → アーキテクチャ設計 → 実行と継続的改善 の流れが重視されます。
- 重要なのは、サービス間の統合、コスト・パフォーマンス・セキュリティのトレードオフ、組織構造を踏まえた設計です。
3. 学習戦略と準備方法
(1) アーキテクチャ設計フローを理解する
大規模組織・マルチアカウント・複雑なインフラ構成を想定したシナリオを中心に学習しましょう。例:
- AWS Organizations を利用したアカウント統合管理と請求の最適化
- オンプレミス+AWSのハイブリッド構成や、マルチリージョンにまたがるレプリケーション設計
- 高可用性とDR(RTO/RPO)、コストのバランスを考慮したアーキテクチャ設計
(2) 主要サービスにフォーカスして学習する
特に以下のサービスは出題頻度が高いため、深く理解しておく必要があります:
- AWS Organizations, AWS Service Catalog, IAM Identity Center
- AWS Direct Connect, AWS Transit Gateway, VPC Peering / PrivateLink
- AWS CloudFormation, AWS CDK(およびTerraformなどのIaCツール全般の考え方)
- Amazon Kinesis, Amazon MSK, Amazon Redshift, Amazon Aurora, Amazon DynamoDB, Amazon S3 / Glacier, AWS Lake Formation
- Amazon CloudWatch, AWS X-Ray, DevOps関連サービス, AWS Cost Explorer
(3) 問題演習中心の学習
本番と同様のケーススタディ形式の問題を解き、「なぜこのアーキテクチャが最適なのか」を必ず言語化してみてください。
👉 Cloud Pass SAP-C02 問題演習ページ
間違えた問題はノート化し、パターンごとに繰り返し復習することで弱点をつぶしていきます。
(4) 公式ドキュメントとホワイトペーパーの活用
公式試験ガイドに加え、以下のようなホワイトペーパーを読むことで、アーキテクチャの考え方を深く理解できます:
- 「AWS Well-Architected Framework」
- 「Security Pillar」(Well-Architected のセキュリティの柱)
- 「Migrating AWS Resources to a New Region」 などのマイグレーション関連ドキュメント
4. 押さえておくべきAWS主要サービス
| 分野 | サービス | 学習ポイント |
|---|---|---|
| 組織・アカウント管理 | AWS Organizations, IAM Identity Center, SCP | アカウント構造、権限の境界、請求統合 |
| ネットワーキング | AWS Transit Gateway, AWS Direct Connect, AWS PrivateLink | マルチVPC構成、オンプレ接続、クロスリージョン設計 |
| アプリケーションアーキテクチャ | EC2, ECS/EKS, Lambda, API Gateway | サーバーレス vs コンテナ、スケーラビリティ設計 |
| データベース・ストレージ | Amazon Redshift, Aurora, DynamoDB, S3, Glacier | ワークロード別DB選定、パーティショニング、コスト管理 |
| 運用・モニタリング | CloudWatch, X-Ray, EventBridge, Config | トレース、アラート、ログ、ガバナンス |
| マイグレーション・最適化 | DMS, SMS, Cost Explorer, Savings Plans | 移行戦略、コスト最適化と予約オプション |
5. 試験でよく出るシナリオ例
- グローバル企業がマルチリージョンでActive-Active構成を実現したいケース
- マルチアカウント環境でコスト超過やリソース濫用を防止するための統制設計
- オンプレミスのデータセンターからAWSへのハイブリッドマイグレーション戦略
- アプリケーションのパフォーマンス低下を、サーバーレス化とキャッシュ導入で解決するパターン
- 規制の厳しい業界向けの暗号化・アクセス制御・監査ログ設計
6. 学習ロードマップ
| 週 | 目標 | 学習内容 |
|---|---|---|
| 第1週 | 試験ドメインとガイドの把握 | 公式ガイドPDF、ドメインごとの出題比率を確認 |
| 第2週 | 組織・ネットワーク・アカウント管理 | Organizations, IAM, VPC, Transit Gateway |
| 第3週 | アプリケーション・DB・ストレージ | Redshift, DynamoDB, S3/Glacier, アプリ設計 |
| 第4週 | 運用・マイグレーション・最適化 | CloudWatch, EventBridge, DMS, コスト管理 |
| 第5週 | 実戦形式の問題演習 | 模擬試験、誤答ノート、時間配分トレーニング |
7. 最後のアドバイス
- それぞれの問題に対して、「なぜこのアーキテクチャなのか」を自分の言葉で説明できるようになるまで学習しましょう。
- 繰り返し問題演習を行い、出題パターンや言い回しに慣れておくことが重要です。
- トレードオフ、組織の複雑性、マイグレーションパスを意識したシナリオ思考を鍛えましょう。
- 試験当日は時間管理と問題の読み方(文中のヒントの読み取り)を意識し、十分な休息を取って臨んでください。
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