AWS SAA(SAA-C03)の問題集を選ぶときは、収録問題数だけでなく、よく似た選択肢を比較できる解説があるかを確認してください。
SAA-C03では、明らかに間違った選択肢だけが並ぶとは限りません。AWS公式の試験ガイドにも、不正解の選択肢は知識やスキルが不十分な受験者が選びそうな、もっともらしい内容になると記載されています。正解のサービス名を覚えるだけでは、条件が少し変わった問題に対応できません。
この記事では、SAA-C03の出題範囲と問われ方を踏まえた学習用問題を3問掲載します。いずれも実際の認定試験問題を転載したものではありません。AWSでは、認定試験内容の開示・配布はAWS認定プログラム契約違反にあたります。「過去問」という言葉で検索した方も、問題の暗記ではなく、同じ設計原則を別のシナリオで使えるかを確認しましょう。
SAA-C03問題集の使い方
- 問題文から必須条件を3つ以内で抜き出す
- 正解を見る前に、各選択肢が条件を満たすか比較する
- 正解と不正解の理由を一つずつ説明する
- 迷ったサービスの使い分けを短く記録する
- 数日後に、選択肢の順番ではなく判断根拠を思い出す
Cloud Passで学べるSAA-C03対策
問題集を比較しやすいように、Cloud Passに収録しているSAA-C03対策の内容を先にまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 練習問題 | 全1,007問 |
| 無料体験 | 10問を無料で体験 |
| 模擬試験 | 10セット |
| 1セットの形式 | 65問・130分・合格基準に沿った採点 |
| 解説 | 正解とすべての不正解選択肢を理由付きで比較 |
| AIチューター | 表示中の問題について24時間あたり最大30回質問可能 |
| 対応端末 | iPhone、iPad、Android |
ここからは、実際に1問目を選んで回答できます。正誤だけでなく、回答後に4つすべての選択肢の理由を確認してください。
SAA-C03練習問題1:AWS OrganizationsとS3アクセス制御
無料練習問題 1 / 3
あるグローバル企業は、AWS Organizationsを使用して25個のAWSアカウントを管理しています。機密性の高い顧客契約書を保存する中央のAmazon S3バケットには、同じAWS Organizationに所属するアカウントのプリンシパルだけがアクセスできるようにする必要があります。
アカウントの追加や削除に伴う管理作業を最小限に抑えながら要件を満たす方法はどれですか。

SAA-C03問題演習 · 全1,007問・模擬試験10セット
解き方が分かったら、次の問題で試してみる
Cloud Passでは全1,007問と模擬試験10セットを収録。すべての選択肢を理由付きで復習でき、分からない点は表示中の問題の内容を踏まえて回答するAIチューターにその場で質問できます。
SAA-C03練習問題2:リアルタイムデータの取り込みと分析
問題
あるグローバルな動画配信企業は、250以上の配信サービスから送られるユーザー行動データを1日あたり約25TB処理しています。
大量のリアルタイムデータを取り込み、信頼性の高い方法でデータレイクへ配信し、大規模な分析を行う必要があります。運用負荷を抑えて要件を満たす構成はどれですか。
- A. AWS Data PipelineでデータをAmazon S3へ収集し、Amazon EMRで分析する
- B. Auto ScalingグループのAmazon EC2インスタンスでデータを取り込み、Amazon S3へ転送してAmazon Redshiftで分析する
- C. Amazon CloudFrontのキャッシュにデータを保存し、Amazon S3への追加を契機にAWS Lambdaで分析する
- D. Amazon Kinesis Data Streamsでデータを取り込み、Amazon Data FirehoseでAmazon S3へ配信し、Amazon Redshiftで分析する
正解:D
決め手は、リアルタイム、大容量、信頼性の高い配信、運用負荷の低減という4つの要件です。
Kinesis Data Streamsは継続的に到着するストリーミングデータの取り込みに適しています。Amazon Data Firehoseを組み合わせると、データをAmazon S3などの保存先へマネージドに配信できます。Amazon Redshiftは大規模なデータ分析に利用します。
すべての選択肢を比較
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| A. Data Pipeline + EMR | 不正解 | AWS Data Pipelineはバッチ型ワークフロー向けで、継続的なリアルタイム取り込みの中心には適さない |
| B. EC2 + S3 + Redshift | 不正解 | 実現は可能だが、取り込みアプリケーション、スケーリング、障害対応を自社で管理する必要がある |
| C. CloudFront + Lambda | 不正解 | CloudFrontはコンテンツ配信用CDNであり、ストリーミングデータの収集基盤ではない |
| D. Kinesis Data Streams + Data Firehose | 正解 | リアルタイム取り込みと保存先へのマネージドな配信を組み合わせ、独自の取り込み基盤を運用せずに要件を満たせる |
AIチューターで、サービスの違いまで確認する
正解を確認するだけでなく、各サービスの役割の違いまで確認します。
質問例
Kinesis Data Streamsだけでは不十分なの? なぜData Firehoseも必要なの?
AIチューターの回答例
Kinesis Data Streamsは、プロデューサーから届くデータをリアルタイムで保持し、複数のコンシューマーが読み取れるストリームを提供します。一方、Amazon Data Firehoseは、受け取ったデータをAmazon S3などの保存先へ配信する処理を自動化します。この問題では「取り込み」だけでなく「信頼性の高いデータ配信」と「運用負荷の低減」も求められるため、2つを組み合わせたDが最も要件に合います。
このように「なぜ正解か」だけでなく、「片方だけでは、どの要件を満たせないのか」を確認すると、構成を暗記せずに理解できます。
SAA-C03練習問題3:複数環境へ同じインフラを展開
問題
あるフィンテック企業は、Auto Scalingグループ、Network Load Balancer、Amazon Aurora MySQLクラスターで構成されたプロトタイプ環境をAWS上に手動で構築しました。
4週間後のリリースに向けて、同じ構成をステージング環境と本番環境へ、複数のAvailability Zoneにまたがって迅速かつ再現可能な方法で展開する必要があります。推奨すべき方法はどれですか。
- A. AWS Systems Manager Automationでプロトタイプの設定を取得し、各Availability Zoneへ複製する
- B. プロトタイプを基にInfrastructure as Codeテンプレートを作成し、AWS CloudFormationで展開する
- C. AWS Configでリソースをインベントリ化し、修復アクションでインフラを自動的にプロビジョニングする
- D. AWS Elastic Beanstalkのカスタムプラットフォームを作成し、すべてのインフラを展開する
正解:B
問題文の「同じ構成」「ステージングと本番」「迅速」「再現可能」がInfrastructure as Codeを選ぶ手掛かりです。
AWS CloudFormationでは、AWSリソースと依存関係をテンプレートで定義し、スタックとして繰り返し展開できます。構成をバージョン管理できるため、手作業による環境差分も減らせます。
すべての選択肢を比較
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| A. Systems Manager Automation | 不正解 | 運用タスクの自動化には使えるが、複数のリソースで構成されるインフラ全体を宣言的に定義して繰り返し展開する目的にはCloudFormationが適している |
| B. CloudFormation | 正解 | インフラをコードとして定義し、複数環境へ同じ構成を再現可能な方法で展開できる |
| C. AWS Config | 不正解 | リソース構成の記録、評価、修復に使うサービスであり、アプリケーション基盤全体を展開するIaCサービスではない |
| D. Elastic Beanstalk | 不正解 | アプリケーションの展開と実行環境の管理には向くが、既存の複雑なインフラ全体を汎用的に定義する選択肢ではない |
この問題では、各サービスが「自動化できるか」だけを見ると迷います。何を自動化するサービスなのかまで見極める必要があります。
AWS SAA問題集を選ぶ5つの基準
1. SAA-C03の4分野を網羅している
SAA-C03は、「セキュアなアーキテクチャの設計」「レジリエントなアーキテクチャの設計」「高パフォーマンスなアーキテクチャの設計」「コストを最適化したアーキテクチャの設計」の4分野で構成されます。問題数が多くても、特定のサービスに偏っていると弱点を見つけられません。分野別に学習と正答率の確認ができる問題集を選びます。
2. すべての選択肢に解説がある
最後の2択で迷う試験だからこそ、不正解の理由が重要です。「Bも実現できるが運用負荷が高い」「Cは性能要件を満たすが可用性を落とす」のように、問題文の条件と結び付けた説明を確認してください。
3. 答えの暗記を防げる問題数がある
同じ問題を短期間に繰り返すと、理解していなくても正答率が上がります。異なるシナリオで同じ設計原則を問う問題が十分にあり、初見の問題を含むセットで実力を確認できることが大切です。
4. 65問・130分の模擬試験がある
本番は65問・130分です。単純計算では1問あたり約2分ですが、長いシナリオ問題や複数選択問題にはさらに時間がかかります。制限時間を設けた模擬試験で、分からない問題をいったん飛ばして最後に戻る練習も行います。
5. 分からない理由をその場で解消できる
解説を読んでも腑に落ちないときに、別の検索や教材へ移ると学習が中断します。Cloud PassのAIチューターは表示中の問題の内容を踏まえて回答するため、「Aではどの条件を満たせない?」「この要件がなければ何を選ぶ?」と続けて質問できます。
SAA模擬試験を受けるタイミング
模擬試験は、全範囲を完璧にしてから始める必要はありません。
| タイミング | 目的 |
|---|---|
| 基礎を一巡した後 | 現在の正答率、弱い分野、読む速度を確認する |
| 弱点を復習した後 | 前回の誤答の原因を解消できたか確認する |
| 試験1〜2週間前 | まだ解いていない問題セットで受験準備を判断する |
Cloud Pass 編集部では、まだ解いていない複数の模擬試験で80%前後を安定して取れることを一つの目安にしています。これはAWS公式の合格基準ではありません。点数だけでなく、各選択肢を除外した理由を説明できるか、130分以内に見直しまで終えられるかも確認してください。
具体的な週間スケジュールは、AWS SAAの勉強方法|未経験から合格を目指す8週間ロードマップで解説しています。試験の難しさや経験別の勉強時間は、AWS SAAの難易度は?合格点・勉強時間・対策を解説を参考にしてください。
AWS SAA問題集に関するよくある質問
AWS SAAの過去問は公開されていますか?
AWSでは、実際の認定試験内容の開示・配布はAWS認定プログラム契約違反にあたります。AWS公式が提供するPractice Question Setや、試験ガイドの出題範囲に沿って作成された学習用問題を使ってください。Cloud Passの問題も、本試験問題の転載ではなく、出題範囲と設計判断を練習するための問題です。
問題集は何周すればよいですか?
「何周するか」だけにこだわる必要はありません。1周目は弱点の発見、2周目は判断根拠の見直し、最後は別の問題でも同じ判断ができるかの確認に使います。同じ問題の正答率だけが上がった場合は、初見の問題へ移ってください。
問題演習は1日何問が目安ですか?
30分なら8〜10問、60分なら15〜20問が一つの目安です。長い問題が続く日は少なくても構いません。解いた問題数より、迷った選択肢の理由まで確認できたかを優先してください。
無料問題だけで合格できますか?
無料問題は、問題の難易度や解説の質が自分に合うかを確認するのに向いています。ただし、4分野の弱点把握や本番と同じ65問の時間配分を練習するには、十分な問題数と複数の模擬試験セットが必要です。
まとめ:問題数より、判断の根拠を身につける
AWS SAA問題集は、正解を覚えるためではなく、問題文の条件から最適な構成を判断するために使います。
まず問題を解き、最優先の要件を抜き出し、すべての選択肢について正誤の理由を比較してください。分からない点をそのままにせず、似たサービスを使い分ける条件まで確認すれば、初めて見るシナリオにも対応しやすくなります。
公式情報

SAA-C03問題演習 · 全1,007問・模擬試験10セット
解き方が分かったら、次の問題で試してみる
Cloud Passでは全1,007問と模擬試験10セットを収録。すべての選択肢を理由付きで復習でき、分からない点は表示中の問題の内容を踏まえて回答するAIチューターにその場で質問できます。



