Cloud Pass
MicrosoftAI-102AI-103

AI-102は終了|後継のAI-103との違いと移行方法

AI-102は2026年6月30日に終了しました。後継にあたるAI-103との試験範囲・必要スキル・対応言語の違い、AI-102学習者が引き継げる知識と追加で学ぶ内容を解説します。

更新 2026年7月29日16Cloud Pass コンテンツチーム

Microsoft認定12試験・4,557問以上

現在対応しているMicrosoft認定を、問題演習で学ぶ

AI-102終了からAI-103への移行を案内するCloud Passのチューター

AI-102をこれから受験しようとしている方は、試験コードを確認し直してください。AI-102は2026年6月30日に終了しており、現在は予約も受験もできません。 新たにAzure上のAIアプリやエージェント開発スキルを証明したい場合は、後継にあたるAI-103が現在の選択肢です。

ただし、AI-103はAI-102の名前だけを変えた試験ではありません。AI-102で扱っていたAzure AIサービス、生成AI、検索、自然言語処理などの知識を引き継ぎながら、Microsoft Foundryを使った生成AIアプリとエージェントの設計・実装・運用をより強く問う試験へ変わっています。

この記事では、AI-102とAI-103の違い、AI-102向けに学んだ内容のうち引き続き使えるもの、AI-103に向けて追加で学ぶべき内容を整理します。

先に結論

  • AI-102は2026年6月30日に終了し、現在は受験できない
  • AI-103はMicrosoft Foundryを使ったAIアプリとエージェント開発を扱うAssociate試験
  • AI-102で学んだPython、Azure AIサービス、RAG、検索、画像・音声・文書処理の基礎は引き続き使える
  • AI-103ではエージェント設計、ツール連携、メモリ、マルチエージェント、監視、安全対策の比重が高い
  • 2026年7月29日時点で、AI-103は英語のみ
  • 公式Practice Assessmentは現時点では提供されていない

AI-102は2026年6月30日に終了

Microsoftの終了した認定試験の一覧では、AI-102の終了日は2026年6月30日と案内されています。終了した試験は、新しく申し込んだり受験したりできません。

AI-102に対応していたMicrosoft Certified: Azure AI Engineer Associateも終了しています。すでに取得済みの場合、資格の記録はMicrosoft Learnのトランスクリプトに残ります。ただし、現在は資格を更新できないため、ご自身の有効期限と表示状態はMicrosoft Learnプロフィールで確認してください。

現在の状況は、次のように整理できます。

状況対応
AI-102をこれから予約したいAI-102は受験できない
AI-102向けに学習していた共通分野を残し、AI-103との差分を学ぶ
Azure AI Engineer Associateを取得済みトランスクリプトと有効期限を確認する
現在のAzure AI開発資格を取得したいAI-103の公式範囲を基準に準備する

AI-103とは

AI-103に対応する公式資格ページに掲載されている資格名は、Microsoft Certified: Azure AI Apps and Agents Developer Associateです。

AI-103は、Microsoft Foundryを使って高度なAzure AIソリューションを設計・開発・デプロイする力を評価する中級レベルの試験です。受験者には、Pythonによるアプリ開発経験と、一般的なAI、生成AI、Azureサービスへの理解が想定されています。

主な試験情報は次のとおりです。

項目AI-103
試験名Developing AI Apps and Agents on Azure
対応資格Azure AI Apps and Agents Developer Associate
レベルIntermediate
合格点700点以上
試験時間120分
受験言語2026年7月29日時点で英語のみ
Practice Assessment現時点では未提供

試験情報や提供言語は今後変更される可能性があります。予約前に必ず公式資格ページを確認してください。

AI-102とAI-103の試験範囲を比較

AI-102とAI-103には共通する分野が多くあります。大きな違いは、AI-103で生成AIとエージェントを一体として設計し、運用する力がより重視されていることです。

評価分野AI-102最終範囲AI-103
Azure AIソリューションの計画と管理20〜25%25〜30%
生成AI15〜20%生成AI・エージェントとして30〜35%
エージェント5〜10%生成AI・エージェントとして30〜35%
コンピュータービジョン10〜15%10〜15%
自然言語処理・テキスト分析15〜20%10〜15%
ナレッジマイニング・情報抽出15〜20%10〜15%

この表から分かるとおり、エージェント自体はAI-102の最終試験範囲にも含まれていました。 AI-103で初めて追加されたわけではありません。

AI-103では、エージェントの役割や利用場面を知るだけでなく、会話履歴、ツール、検索、外部API、知識ストア、メモリを組み合わせて実装し、複数エージェントの連携や安全な承認フローまで考える必要があります。

AI-102とAI-103の違い

資格名と役割が変わった

AI-102の資格名はAzure AI Engineer Associateでした。AI-103ではAzure AI Apps and Agents Developer Associateとなり、AIサービスを実装するエンジニアから、AIアプリとエージェントを開発・運用する開発者へ焦点が明確になっています。

Pythonの重要性がより明確になった

AI-102ではPythonまたはC#による開発経験が想定されていました。AI-103の公式説明では、Pythonを使ったアプリ開発経験が明記されています。

すべてのSDKコードを暗記する必要はありませんが、サンプルコードを読み、認証、クライアント作成、モデルやエージェントの呼び出し、応答処理までの流れを説明できる状態が必要です。

エージェントの設計と運用が中心になった

AI-103では、次のような判断が重要です。

  • エージェントの役割、目標、会話の追跡方法をどう設計するか
  • 検索、関数呼び出し、外部API、知識、メモリをどう接続するか
  • 単一エージェントとマルチエージェントのどちらを選ぶか
  • 自律動作にどの制約や人による承認を入れるか
  • デプロイ後の動作をどのように監視・評価するか

運用・セキュリティ・可観測性が強化された

AI-103はモデルを動かして終わりではありません。クォータ、スケーリング、レート制限、コスト、モデル性能、ドリフト、安全性、グラウンディング品質、検索インデックスの健全性まで扱います。

さらに、マネージドID、プライベートネットワーク、キーレス認証、ロールポリシー、トレース、トークン分析、レイテンシーなど、運用中のAIシステムに必要な項目が含まれます。

マルチモーダルの範囲が広がった

AI-103では画像の分析だけでなく、画像・動画の生成と編集、画像内の文字を利用した間接的なプロンプトインジェクションへの対策、アクセシビリティに沿った代替テキストなども扱います。

文書、画像、音声、動画を取り込み、Content Understandingや検索と組み合わせてエージェントやRAGへ渡す流れも確認してください。

AI-102で学んだ内容のうち、AI-103でも使えるもの

AI-102向けの学習を最初からやり直す必要はありません。次の内容はAI-103でも重要です。

Azure AIソリューションの基礎

  • Azureリソースの作成とデプロイ
  • エンドポイントと認証
  • SDKとREST API
  • マネージドIDとアクセス制御
  • コスト、監視、スケーリング
  • 責任あるAIとコンテンツ安全性

生成AIとRAG

  • 用途に合うモデルの選択
  • モデルのデプロイと利用
  • プロンプト設計
  • モデルパラメーターの調整
  • RAGとグラウンディング
  • Azure AI Searchのインデックスとベクトル検索
  • モデルとアプリの評価

画像・音声・テキスト・文書処理

コンピュータービジョン、音声認識と音声合成、テキスト分析、翻訳、OCR、Document Intelligence、Content Understandingなどの基礎は引き続き役立ちます。

ただし、AI-103では各機能を単独で利用するだけでなく、Foundry上のモデル、エージェント、検索、ツールへどう組み込むかまで考えます。

AI-103に向けて追加で学ぶべき6つの内容

AI-103の公式学習ガイドを基準にすると、AI-102学習者が優先して補うべき内容は次の6つです。

1. 現在のMicrosoft Foundry

Foundryプロジェクト、モデルカタログ、モデルとエージェントのデプロイ、SDKやコネクタを使ったアプリ連携を一通り確認します。古い教材を使う場合は、サービス名と画面構成が現在の公式ドキュメントと一致するか確認してください。

2. エージェントのツール・知識・メモリ

検索結果を参照するエージェント、外部APIを呼び出すエージェント、会話を継続するエージェントを小さく作り、それぞれのデータの流れを説明できるようにします。

3. マルチエージェントと承認フロー

複数の役割を一つのエージェントに持たせる場合と、複数エージェントに分ける場合を比較します。自律的に動かす範囲、人による承認を求める地点、利用できるツールの制限も合わせて考えます。

4. 評価・トレース・安全対策

回答の関連性や正確性だけでなく、捏造、安全性、グラウンディング品質、エージェントの行動、ツール呼び出しの失敗をどのように確認するか学びます。

5. 運用コストとセキュリティ

トークン使用量、レート制限、スケーリング、モデルごとのコスト、認証、ネットワーク分離、ロール設定を整理します。要件に対して「動く構成」だけでなく、「安全に運用できる構成」を選べることが重要です。

6. マルチモーダルと情報抽出

文書、画像、音声、動画を取り込み、検索・RAG・エージェントへ接続する流れを学びます。画像や動画の生成・編集、マルチモーダル入力、安全フィルターも確認してください。

AI-102学習者向けの移行手順

AI-102向けに勉強していた方は、次の順番でAI-103へ移行すると、重複学習を減らせます。

ステップ1:AI-103の公式ガイドで差分表を作る

AI-103の各項目を、次の3段階に分けます。

  • AI-102の学習で実装まで経験した
  • 用語は知っているが、自分では実装していない
  • 初めて見る

「実装していない」「初めて見る」に該当する項目を優先すれば、すでに理解している画像分析や自然言語処理を最初から繰り返さずに済みます。

ステップ2:単一エージェントを作る

最初は、質問を受け取り、検索や一つのツールを使って回答する小さなエージェントを作ります。役割、指示、ツール、知識、会話履歴、出力をそれぞれ説明できる状態にします。

ステップ3:RAGとツール連携を追加する

文書を検索して回答するRAGと、外部関数やAPIを呼び出すツール連携を追加します。取得した情報がモデルへ渡され、最終回答に使われるまでの流れを追ってください。

ステップ4:監視と安全対策を入れる

トレースを確認し、失敗したツール呼び出し、根拠の不足、不適切な出力を検出します。安全フィルター、ツールの利用制限、人による承認をどこに入れるか考えます。

ステップ5:英語の公式用語で復習する

AI-103は現時点で英語のみです。日本語で理解した後は、grounding qualitytool schemaconversation memoryapproval workflowkeyless credentialsなど、公式ガイドの英語表現と結び付けて復習します。

Microsoft認定の学習 · Microsoft認定12試験・4,557問以上

現在対応しているMicrosoft認定を、問題演習で学ぶ

Cloud PassではAZ-900、AZ-104、DP-900、SC-900など、現在対応しているMicrosoft認定試験の問題演習、選択肢別の解説、AIチューター、学習分析を利用できます。

AI-103は日本語で受験できる?

2026年7月29日時点で、AI-103の公式資格ページに表示されている受験言語は英語のみです。AI-102は日本語でも受験できましたが、AI-103へ移行する場合は英語の問題文と選択肢を読む準備が必要です。

MicrosoftはAI-103の公式学習ガイドで、希望する言語が提供されていない場合は、30分の追加時間を申請できると案内しています。予約時には公式ページと学習ガイドの最新情報を確認してください。

AI-103のPractice Assessmentは利用できる?

2026年7月29日時点で、AI-103の公式資格ページにはPractice Assessmentは現在提供されていないと記載されています。Microsoftは、Practice Assessmentは通常、試験がベータを終えて一般提供された後、8週間以内に公開されると案内しています。

提供開始前は、次の方法で準備します。

  1. 公式学習ガイドの各項目をチェックリストにする
  2. Microsoft Learnと公式ドキュメントで対象機能を確認する
  3. Foundryで小さなAIアプリとエージェントを実装する
  4. Exam Sandboxで試験画面と問題形式に慣れる
  5. Practice Assessmentの公開状況を公式資格ページで定期的に確認する

非公式の問題集を利用する場合は、AI-103の2026年4月16日時点の範囲に対応しているかを確認してください。AI-102向け問題集だけで合否を判断するのは避けます。

AI-102の問題集や教材はどこまで使える?

AI-102の教材は、共通知識を復習する用途には使えます。ただし、AI-103対策としてそのまま完結させることはできません。

AI-102教材の内容AI-103での使い方
Python、SDK、REST API基礎の復習に使える
モデルの選択とデプロイ現在のFoundry画面と機能を確認して使う
RAG、Azure AI Search、ベクトル検索引き続き重点的に学ぶ
画像、音声、自然言語処理共通知識として使える
単一エージェントツール・メモリ・監視まで拡張する
AI-102模擬試験の得点AI-103の合格判定には使わない

AI-102の最終版にも生成AIとエージェントは含まれていたため、比較的新しい教材ほど再利用できる範囲は広くなります。それでも、AI-103で追加・強化されたマルチエージェント、運用、セキュリティ、マルチモーダル処理は別に補ってください。

AI-103対策を今日から始める手順

迷った場合は、次の順序で始めます。

  1. AI-103の公式資格ページで現在の言語と試験情報を確認する
  2. AI-103の公式学習ガイドを開き、AI-102との差分に印を付ける
  3. Foundry上でモデルをデプロイし、Pythonから呼び出す
  4. 検索または外部ツールを使う単一エージェントを作る
  5. トレース、安全性、コスト、認証まで確認する
  6. 英語の公式用語と設問形式に慣れる

AIエンジニアではなく、まずAzure AIの基礎から学びたい方は、AI-900終了後のAI-901への移行方法も参考にしてください。

現在Cloud Passが対応しているMicrosoft認定試験は、Microsoft認定試験の一覧で確認できます。

よくある質問

AI-102はまだ受験できますか?

いいえ。AI-102は2026年6月30日に終了しており、現在は新しく予約・受験できません。

AI-103はAI-102の単純な名称変更ですか?

いいえ。共通分野は多いものの、対応する資格名も変わり、AI-103ではMicrosoft Foundryを使った生成AIアプリとエージェントの設計・実装・運用がより重視されています。

AI-102で学んだ内容は無駄になりますか?

無駄にはなりません。Python、Azure AIサービス、RAG、検索、画像・音声・テキスト・文書処理、責任あるAIなどはAI-103でも役立ちます。エージェント、運用、セキュリティ、マルチモーダル処理の差分を追加してください。

AI-103にPythonは必要ですか?

公式資格ページでは、Pythonを使ったアプリ開発経験が想定されています。サンプルコードを読み、Foundryのモデルやエージェントをアプリから呼び出せる状態を目指してください。

AI-103は日本語で受験できますか?

2026年7月29日時点では英語のみです。対応言語は変更される可能性があるため、申し込み前に公式資格ページを確認してください。

AI-103の試験時間と合格点は?

公式資格ページでは試験時間は120分、公式学習ガイドでは合格点は700点以上と案内されています。

AI-102で取得した資格はどうなりますか?

取得記録はMicrosoft Learnのトランスクリプトに残ります。ただし、終了したAzure AI Engineer Associateは新しく更新できません。個別の有効期限と表示状態はMicrosoft Learnプロフィールで確認してください。

公式情報

Microsoft認定の学習 · Microsoft認定12試験・4,557問以上

現在対応しているMicrosoft認定を、問題演習で学ぶ

Cloud PassではAZ-900、AZ-104、DP-900、SC-900など、現在対応しているMicrosoft認定試験の問題演習、選択肢別の解説、AIチューター、学習分析を利用できます。