DP-900(Microsoft Azure Data Fundamentals)は、クラウドでデータを扱い始める人向けの基礎試験です。ただし、用語を暗記するだけではなく、データの形式や処理目的から、適切なデータモデルとAzureサービスを判断する力が求められます。
この記事では、DP-900の4つの出題分野から1問ずつ、合計4問を掲載しています。回答後は、正解だけでなく、選ばなかった選択肢が不正解となる理由も確認できます。
掲載しているのはDP-900の学習用に作成した本番形式の練習問題です。Microsoft認定試験で実際に出題された問題を転載したものではありません。
この記事でできること
- DP-900の無料練習問題を4問解く
- 4つの出題分野で問われる基本的な判断を体験する
- すべての選択肢について正解・不正解の理由を比較する
- DP-900問題集を選ぶ基準を確認する
- Cloud Passの無料10問へ進む
DP-900の試験範囲と問題の特徴
Microsoftの公式学習ガイドによると、2026年7月21日から適用される英語版のDP-900試験範囲は次の4分野です。
| 出題分野 | 比率 | 主な内容 |
|---|---|---|
| データの主要概念 | 25〜30% | データの表現形式、保存方法、ワークロード、データ職種 |
| Azureにおけるリレーショナルデータ | 20〜25% | 正規化、SQL、データベースオブジェクト、Azure SQL製品群 |
| Azureにおける非リレーショナルデータ | 15〜20% | Azure Storage、Azure Cosmos DB、各API |
| Azureにおける分析ワークロード | 25〜30% | データ取り込み、バッチ・ストリーミング、Databricks、Fabric、Power BI |
Azure Data Fundamentalsの認定ページでは、試験時間は45分、合格基準は1,000点満点中700点以上と案内されています。日本語でも受験できます。
Microsoftの試験は英語版が先に更新され、日本語版への反映が後になる場合があります。受験日が更新時期に近い場合は、申込画面の対応言語と、英語版・日本語版の公式学習ガイドを確認してください。
DP-900では、高度なSQLの記述やAzure環境の構築手順よりも、次のような基礎判断が重視されます。
- 表形式、JSON、画像などのデータ形式を分類する
- トランザクション処理と分析処理を区別する
- 重複を減らすリレーショナルスキーマの考え方を理解する
- Blob、Files、Table、Cosmos DBを用途で使い分ける
- バッチとストリーミング、ETLとELTを区別する
- Data Factory、Databricks、Fabric、Power BIの役割を整理する
Microsoft Learnの練習評価と問題集の使い分け
Microsoft Learnでは、無料の練習評価を利用できます。公式の用語と問題の表現を確認し、学習が不足している分野を見つけるのに役立ちます。
一方で、練習評価は本番試験と同じ問題を収録したものではなく、トレーニングや実践的な学習の代わりになるものでもありません。同じ問題を繰り返して答えを覚えるより、異なるシナリオでもサービスの役割を説明できるか確認してください。
おすすめの使い分けは次のとおりです。
- Microsoft Learnでデータの基本用語と現在の試験範囲を確認する
- 公式の練習評価で問題の表現に慣れる
- 問題集で初見のデータ分類とサービス選択を増やす
- すべての選択肢を比較し、用途の違いを説明する
- 45分の模擬試験で判断速度を確認する
DP-900無料練習問題4問の解き方
次の4問は、Cloud Passで提供しているDP-900 v2問題から、各出題分野を1問ずつ選んだものです。
回答するときは、サービス名を先に思い出すのではなく、次の順番で問題文を整理してください。
- 問われているのがデータ形式、保存、処理、可視化のどれかを確認する
- データが構造化、半構造化、非構造化のどれかを確認する
- トランザクション向けか、分析向けかを確認する
- サービスがデータストア、処理基盤、オーケストレーターのどれかを確認する
- 回答後に、ほかの選択肢が使われる場面も確認する
正解した問題でも、残りの選択肢の役割が曖昧なら解説を読んでください。DP-900では、似たデータサービスを用途で区別できることが重要です。
DP-900 無料練習問題
データの基礎を4分野から確認する
回答後は、選ばなかった選択肢を含め、正解・不正解となる理由をすべて確認できます。
第1分野 · データの主要概念(25〜30%)
練習問題1:表形式のデータを分類する
ID、名、姓、メールアドレスという固定された列があり、すべてのレコードが同じ列で構成されている表があります。これはどの種類のデータの例ですか?
第2分野 · Azureにおけるリレーショナルデータ(20〜25%)
練習問題2:重複を減らすスキーマ設計を選ぶ
データの重複を減らし、データの整合性を保つためのスキーマ設計プロセスはどれですか?
第3分野 · Azureにおける非リレーショナルデータ(15〜20%)
練習問題3:Cosmos DBのAPIを見分ける
BSON形式でデータを保存し、MQLを使用してクエリを実行するAzure Cosmos DBのAPIはどれですか?
第4分野 · Azureにおける分析ワークロード(25〜30%)
練習問題4:ETLパイプラインのサービスを選ぶ
さまざまなデータソースへの接続、スケジュール、監視を含む、抽出、変換、読み込み(ETL)パイプライン全体の構築とオーケストレーションに使用するマネージドデータ統合サービスはどれですか?

DP-900問題演習 · 無料10問・全306問・模擬試験4セット
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Cloud PassにはDP-900の本番形式の問題を306問、50問・45分の模擬試験を4セット収録しています。すべての選択肢の理由を確認し、分からない点はその問題を見ているAIチューターに質問できます。
練習問題1のポイント:固定スキーマなら構造化データ
1問目では、行と列で表されたデータの種類を判断します。
構造化データは、列名、データ型、制約などのスキーマがあらかじめ決められています。すべてのレコードが同じ列を持つ表は、リレーショナルデータベースで扱う典型的な構造化データです。
| データの種類 | 特徴 | 例 |
|---|---|---|
| 構造化データ | 固定された行と列、明確なスキーマ | リレーショナルテーブル、CSV |
| 半構造化データ | キーやタグを持つが、項目が変わる場合がある | JSON、XML、ログ |
| 非構造化データ | 固定スキーマに収まりにくい | 画像、音声、動画、自由記述 |
CSVはファイル形式としてはテキストですが、各行が同じ列構造を持つため、内容は構造化データとして扱えます。拡張子ではなく、データの構造を見て判断してください。
練習問題2のポイント:正規化で重複と不整合を減らす
2問目は、リレーショナルスキーマの正規化を問う問題です。
正規化では、1つの大きな表に繰り返し保存されているデータを、意味のある複数のテーブルへ分割します。主キーと外部キーで関係を定義することで、同じ情報を何度も保存する必要が減り、更新時の不整合を防ぎやすくなります。
正規化が防ぐ代表的な問題は次の3つです。
- 更新時の不整合:同じ値を複数箇所で変更する必要がある
- 挿入時の制約:不要な関連データがないと新しい情報を追加できない
- 削除時の情報損失:1行を削除しただけで、残すべき情報まで失われる
分析用のデータモデルでは、読み取りや集計を単純にするために意図的に非正規化する場合もあります。問題文が「重複を減らす」「整合性を保つ」と求めている場合は正規化を選びます。
練習問題3のポイント:Cosmos DBのAPIをデータモデルで覚える
3問目では、BSON形式とMQLからMongoDB APIを特定します。
Azure Cosmos DBは複数のAPIを提供します。APIによって、アプリケーションが使用するデータモデルとクエリ方法が異なります。
| API | 主なデータモデル・識別ポイント |
|---|---|
| Azure Cosmos DB for NoSQL | JSONドキュメント、SQLに似たクエリ |
| Azure Cosmos DB for MongoDB | BSON、MongoDB Query Language(MQL) |
| Apache Gremlin | 頂点とエッジ、グラフトラバーサル |
| Table | パーティションキーと行キーを使うキー・値型 |
DP-900では、各APIの詳細な実装よりも、問題文に出てくるデータ形式、既存ドライバー、クエリ言語を手掛かりに対応関係を選べることが重要です。
練習問題4のポイント:Data FactoryはETL全体を調整する
4問目では、ETLパイプラインを構築するサービスを選びます。
Azure Data Factoryは、さまざまなデータソースへの接続、データ移動、変換処理の呼び出し、スケジュール、依存関係、監視を組み合わせて、ETL・ELTパイプラインを構築するデータ統合サービスです。
似た選択肢は役割で分けます。
| サービス | 主な役割 |
|---|---|
| Azure Data Factory | データ移動と変換パイプラインのオーケストレーション |
| Azure Databricks | Apache Sparkを使った大規模な変換・分析 |
| Azure SQL Database | 構造化データを保存・照会するリレーショナルデータベース |
| Azure Cosmos DB | 分散NoSQLデータベース |
| Azure Pipelines | アプリケーション開発のCI/CD |
DatabricksもETLの変換処理に使えますが、複数のソースと処理をつなぎ、スケジュールして監視するパイプライン全体の役割が問われている場合はData Factoryが中心です。
DP-900問題集を選ぶ5つの基準
1. 2026年7月21日の試験範囲に対応している
教材が4つの出題分野を現在の比率で扱い、Azure Databricks、Microsoft Fabric、Power BIなど、公式学習ガイドに含まれるサービスを反映しているか確認します。
日本語教材では更新の反映に時間がかかる場合があるため、最終更新日と対応する学習ガイドの版を確認してください。
2. 4つの出題分野を網羅している
SQLとデータベースだけではDP-900全体を準備できません。データの主要概念、非リレーショナルデータ、分析ワークロードを含め、分野別に問題を解ける教材が適しています。
3. すべての選択肢に解説がある
正解の説明だけでは、似たサービスの役割を区別できません。不正解の選択肢についても「どの用途なら使うのか」「なぜ今回の条件には合わないのか」が説明されていることが重要です。
4. 用語とサービスを具体的な用途で結び付けられる
単語だけを答える問題ではなく、「どのデータ形式か」「どの処理方式か」「どのサービスが適切か」を短いシナリオから判断できる問題集を選びましょう。
5. 45分の模擬試験で仕上げられる
DP-900は基礎試験ですが、迷う問題が続くと時間を使います。本番前は解説を見ずに45分の模擬試験を受け、分からない問題を後回しにする判断も練習してください。
Cloud PassのDP-900問題集
Cloud Passには、DP-900の本番形式の問題を306問、模擬試験を4セット収録しています。最初の10問は無料で確認できます。
| 学習機能 | DP-900でできること |
|---|---|
| 分野別問題演習 | 4つの出題分野から弱点を重点的に学習 |
| 選択肢別解説 | 正解とすべての不正解選択肢の理由を比較 |
| AIチューター | 表示中の問題について、その場で追加質問 |
| 模擬試験 | 50問・45分のセットで判断速度を確認 |
| 学習分析 | 分野別正答率、解答数、学習履歴を確認 |
学習は次の順番で進めると効率的です。
- 無料10問を解き、データ用語とサービス選択の問題を確認する
- 4分野を一巡し、正答率が低い分野を特定する
- 間違えた問題は、すべての選択肢の用途を比較する
- 分からない点は、その問題を表示したままAIチューターへ質問する
- 最後に50問・45分の模擬試験を受ける
DP-900練習問題に関するよくある質問
DP-900の実際の試験問題を収録していますか?
この記事とCloud Passに掲載しているのは、試験範囲に沿って学習用に作成した本番形式の練習問題です。Microsoft認定試験で実際に出題された問題の転載や再現ではありません。
答えを暗記することではなく、初めて見るデータ形式や要件から、適切な概念とサービスを選べるようになることを重視しています。
DP-900は何問解けば合格できますか?
必要な問題数は、データベースや分析の経験によって異なります。問題数だけを目標にせず、4分野すべてで、正解の根拠とほかの選択肢を除外した理由を説明できるか確認してください。
同じ問題を繰り返して正答率が上がった場合は、まだ解いていない問題で理解度を測ります。
DP-900は日本語で受験できますか?
はい、日本語で受験できます。ただし、英語版の更新後に日本語版の試験内容や学習ガイドへ反映されるまで時間がかかる場合があります。申込前にMicrosoftの認定ページで、対応言語と最新情報を確認してください。
AZ-900に合格してから受験する必要がありますか?
AZ-900はDP-900の前提資格ではありません。Azure全体を広く学びたい場合はAZ-900、データベースや分析を中心に学びたい場合はDP-900から始めると目的に合います。
DP-900ではSQLを記述できる必要がありますか?
高度なSQLプログラミングは求められません。ただし、SELECT、INSERT、UPDATE、DELETEなどの基本的なSQL文の目的と、テーブル、ビュー、インデックスなどのリレーショナルデータの概念は理解しておく必要があります。
まとめ
DP-900では、サービス名の暗記よりも、データの形式、ワークロード、保存先、処理方法を関連付けることが重要です。
まずはこの記事の4問で、データの主要概念、リレーショナルデータ、非リレーショナルデータ、分析ワークロードの判断を確認してください。解説を読むときは、正解だけでなく、残りの選択肢がどの場面で使われるかまで整理します。
4問を解き終えたら、Cloud Passの無料10問で別のシナリオに進み、初見問題でも同じ考え方を使えるか確認してみてください。
公式情報

DP-900問題演習 · 無料10問・全306問・模擬試験4セット
4問の続きは、アプリの無料10問で確認
Cloud PassにはDP-900の本番形式の問題を306問、50問・45分の模擬試験を4セット収録しています。すべての選択肢の理由を確認し、分からない点はその問題を見ているAIチューターに質問できます。



