AZ-104(Microsoft Azure Administrator)の問題集を探すときは、問題数だけでなく、現在の試験範囲に対応しているか、すべての選択肢に解説があるかを確認してください。
AZ-104では、Azureサービスの名称を覚えるだけでは不十分です。要件に合うコマンド、可用性の構成、ネットワーク接続方法などを、具体的な管理シナリオから判断する必要があります。
この記事では、Cloud Passの現行AZ-104問題から、ストレージ、コンピューティング、仮想ネットワークの3問を掲載しています。回答すると、正解だけでなく、選ばなかった選択肢が不正解となる理由も確認できます。
掲載しているのはAZ-104の学習用に作成した本番形式の練習問題であり、Microsoft認定試験で実際に出題された問題を転載したものではありません。
この記事でできること
- AZ-104の無料練習問題を3問解く
- コマンド、可用性、ネットワークの判断問題を体験する
- すべての選択肢について正解・不正解の理由を比較する
- AZ-104問題集を選ぶ基準を確認する
- Cloud Passの無料10問へ進む
AZ-104の問題集で確認すべき試験範囲
Microsoftの公式学習ガイドでは、2026年4月17日時点のAZ-104試験範囲を5分野に分けています。
| 出題分野 | 比率 | 主な内容 |
|---|---|---|
| Azure IDとガバナンスの管理 | 20〜25% | Microsoft Entra ID、RBAC、サブスクリプション、Azure Policy |
| ストレージの実装と管理 | 15〜20% | Storageアカウント、Blob、Azure Files、セキュリティ、冗長性 |
| Azureコンピューティングリソースのデプロイと管理 | 20〜25% | VM、App Service、コンテナー、ARMテンプレート、Bicep |
| 仮想ネットワークの実装と管理 | 15〜20% | VNet、NSG、DNS、ピアリング、ロードバランサー、VPN |
| Azureリソースの監視と保守 | 10〜15% | Azure Monitor、アラート、バックアップ、Site Recovery |
公式ページでは、試験時間は100分、合格基準は1,000点満点中700点以上と案内されています。日本語での受験も可能です。
AZ-104は中級レベルの管理者向け試験です。Microsoftは、受験者がOS、ネットワーク、サーバー、仮想化を理解し、PowerShell、Azure CLI、Azure portal、ARMテンプレートまたはBicep、Microsoft Entra IDを扱った経験を持つことを想定しています。
そのため、AZ-104問題集では単純な用語問題だけでなく、次のような問いに対応できるかを確認する必要があります。
- どのコマンドとオプションを使うか
- 要件を満たすために最初に行う操作は何か
- 最小権限を満たすロールはどれか
- 障害範囲に合わせて可用性をどう設計するか
- 似た監視・ネットワーク機能をどう使い分けるか
Microsoft Learnの無料練習評価との違い
Microsoft Learnでは、AZ-104の無料練習評価を利用できます。試験を開発するチームが内容を更新しており、問題の表現や難易度を知るために有用です。
ただし、Microsoft自身も、練習評価の問題は本番で出題される問題と同一ではなく、実務経験やトレーニングの代わりにはならないと説明しています。また、現地語での提供状況は変更される可能性があるため、利用時に表示言語を確認してください。
公式の練習評価と市販・アプリの問題集は、どちらか一方だけを選ぶ必要はありません。
- Microsoft Learnで出題範囲と公式の表現を確認する
- 問題集で初見の管理シナリオを増やす
- すべての選択肢を比較して、判断できなかった理由を確認する
- 模擬試験で100分の時間配分を整える
この順番で併用すると、それぞれの役割が明確になります。
AZ-104無料練習問題3問の解き方
次の3問は、Cloud Passで提供しているAZ-104 v2問題のうち、画像や長い前提資料がなくても解ける問題を選んだものです。
- 問題文が求めている結果を一言でまとめる
- 「ローカル」「データセンター障害」「VNet内」などの条件を探す
- 各選択肢が何を解決する機能なのか比較する
- 回答後に、選ばなかった選択肢の用途も確認する
正解した場合でも、ほかの選択肢を除外した理由が曖昧なら、解説を読んでから次へ進んでください。
AZ-104 無料練習問題
管理シナリオを3問解いてみる
回答後は、選ばなかった選択肢を含め、正解・不正解となる理由をすべて確認できます。
第2分野 · ストレージの実装と管理
練習問題1:ローカルフォルダーをBlob Storageへ転送
オンプレミスのサーバーに、D:\Folder1というフォルダーがあります。D:\Folder1の内容を、Azure Storageアカウントcontosodataのpublicコンテナーへコピーする必要があります。どのコマンドを実行しますか。
第3分野 · Azureコンピューティングリソースのデプロイと管理
練習問題2:データセンター障害に備えたVM配置
VM1、VM2、VM3という3台のAzure仮想マシンにWebアプリを配置します。1つのAzureデータセンターで障害が発生しても、少なくとも2台を利用可能にする必要があります。どのようにデプロイしますか。
第4分野 · 仮想ネットワークの実装と管理
練習問題3:App ServiceからVNet内のVMへ接続
Azure Webアプリwebapp1があります。VNet1には、MySQLデータベースをホストするAzure仮想マシンVM1が接続されています。webapp1からVM1上のデータへアクセスできるようにするには、何を行いますか。

AZ-104問題演習 · 無料10問・全583問・模擬試験9セット
3問の続きは、アプリの無料10問で確認
Cloud PassにはAZ-104の本番形式の問題を583問、模擬試験を9セット収録しています。すべての選択肢の理由を確認し、分からない点はその問題を見ているAIチューターに質問できます。
練習問題1のポイント:ローカル転送にはAzCopyを使う
最初の問題は、オンプレミスのフォルダーをAzure Blob Storageへコピーするコマンドを問うものです。
ローカルのファイルやフォルダーをBlob Storageへ高速に転送する場合は、AzCopyが候補になります。Microsoftの公式ドキュメントでも、ローカルディレクトリをアップロードする構文として、次の形式が案内されています。
azcopy copy '<local-directory-path>' 'https://<storage-account-name>.blob.core.windows.net/<container-name>' --recursive
判断の鍵は次の2点です。
- 転送元がオンプレミスのローカルフォルダー
- サブフォルダーを含む内容をまとめてコピーする
copyはデータを転送し、--recursiveは配下のファイルとフォルダーを再帰的に含めます。一方、syncは転送元と転送先の差分を比較し、同期状態を維持するために使います。問題文が単に「コピーする」と求めている場合は、不要な同期動作を加えない選択肢を選びます。
AZ-104では、コマンド名だけでなく、目的に合うサブコマンドとオプションの組み合わせが問われます。PowerShellやAzure CLIの問題でも同じように、動詞と対象、必要なオプションを分けて確認してください。
練習問題2のポイント:障害の範囲から可用性機能を選ぶ
2問目では、「1つのAzureデータセンターで障害が発生しても、3台中2台を利用できること」が要件です。
可用性セットと可用性ゾーンは、どちらもVMの可用性を高めますが、分離する障害範囲が異なります。
| 機能 | 主な障害分離 | この問題での判断 |
|---|---|---|
| 可用性セット | 障害ドメイン、更新ドメイン | データセンター全体の障害には不十分 |
| 可用性ゾーン | リージョン内で物理的に分離されたゾーン | データセンター単位の障害要件に合う |
3台を別々の可用性ゾーンへ配置すれば、1つのゾーンが利用できなくなっても、ほかの2つのゾーンにあるVMを残せます。
問題文に「計画メンテナンス」「ラックや電源の障害」「データセンター障害」「リージョン障害」のどれが書かれているかで、必要な構成が変わります。サービス名を先に選ぶのではなく、守るべき障害範囲を最初に特定しましょう。
練習問題3のポイント:VNet統合はApp Serviceからの送信接続
3問目では、App ServiceのWebアプリから、VNet内のVMで動作するMySQLへアクセスする必要があります。
App ServiceのVNet統合を使うと、アプリから統合先VNet内または接続先ネットワークのリソースへ送信できます。VNet内のVMやプライベートエンドポイントへアクセスしたい場合に使う機能です。
似た機能との違いを整理すると、判断しやすくなります。
| 機能 | 主な用途 |
|---|---|
| App Service VNet統合 | App ServiceからVNet内へ送信接続する |
| プライベートエンドポイント | VNetからApp Serviceへプライベートに受信接続する |
| Application Gateway | HTTP/HTTPSの受信トラフィックを負荷分散する |
| 内部ロードバランサー | VNet内のバックエンドへトラフィックを分散する |
| VNetピアリング | 2つの仮想ネットワークを接続する |
「WebアプリからVMへアクセス」という方向を見落とすと、Application Gatewayやプライベートエンドポイントを選びやすくなります。ネットワーク問題では、接続元、接続先、通信方向の3つを書き出してください。
AZ-104問題集を選ぶ6つの基準
1. 2026年4月17日以降の試験範囲に対応している
AZ-104は定期的に更新されます。教材の発行年だけでなく、どの時点の公式学習ガイドに照らして確認されているかを見ます。
Microsoft Entra ID、Bicep、現在のAzure Monitorなど、最新の製品名と管理方法が使われているかも確認してください。古いAzure AD表記だけに依存する問題は、現在の名称と対応関係を補足できる教材が適しています。
2. 5つの出題分野を網羅している
ネットワークやVMだけに偏った問題集では、ID、ストレージ、監視の準備が不足します。分野別の問題数と正答率を確認できる教材を選びましょう。
3. すべての選択肢に解説がある
正解だけを読んでも、似たAzureサービスを区別する力は身に付きません。不正解の選択肢についても「何を解決する機能か」「どの条件なら正解になるか」が書かれていることが重要です。
4. 単一選択以外の形式も確認できる
Microsoftは、認定試験に対話型コンポーネントが含まれる場合があると案内しています。複数選択、並べ替え、ケース形式などに触れ、公式の試験サンドボックスで操作方法も確認してください。
5. 初見問題を十分に残せる
同じ問題を繰り返すと、内容を理解していなくても答えを覚えて正答率が上がります。分野別学習に使う問題と、仕上げの模擬試験に使う未回答問題を分けておきましょう。
6. 100分の模擬試験を受けられる
知識があっても、長いシナリオを読むペースが遅いと時間が不足します。本番前は解説を見ずに100分の模擬試験を完了し、迷った問題へ戻る時間も含めて配分を確認してください。
Cloud PassのAZ-104問題集
Cloud Passには、AZ-104の本番形式の問題を583問、模擬試験を9セット収録しています。最初の10問は無料で確認できます。
| 学習機能 | AZ-104でできること |
|---|---|
| 分野別問題演習 | 5つの出題分野から弱点を重点的に学習 |
| 選択肢別解説 | 正解とすべての不正解選択肢の理由を比較 |
| AIチューター | 表示中の問題について、その場で追加質問 |
| 模擬試験 | 50問・100分のセットで時間配分を確認 |
| 学習分析 | 分野別正答率、解答数、学習履歴を確認 |
おすすめの進め方は次のとおりです。
- 無料10問を解き、シナリオの長さと解説を確認する
- 5分野を一巡し、正答率が低い分野を特定する
- 間違えた問題は、選択肢ごとに用途の違いを整理する
- まだ解いていない問題で知識の定着を確認する
- 最後に模擬試験を受け、100分の時間配分を調整する
AZ-104問題集に関するよくある質問
AZ-104は問題集だけで合格できますか?
Azureの管理経験が少ない場合は、Microsoft Learnとハンズオンを問題演習と並行してください。AZ-104は設定手順や運用判断を問うため、画面やコマンドを一度も使わずに答えだけを覚える学習では対応しにくい試験です。
すでにAzureを管理している場合は、問題集で未経験の分野を特定し、その範囲だけMicrosoft Learnや検証環境へ戻る方法が効率的です。
AZ-104の問題は何問解けばよいですか?
必要な問題数は経験によって異なります。問題数を目標にするより、5分野すべてで初見問題を安定して判断できるか確認してください。正解した問題でも、ほかの選択肢を除外できなければ復習対象です。
AZ-104の模擬試験はいつ始めますか?
5分野を一度学習し、基本的な用語と管理操作が分かるようになってから始めます。最初の模擬試験は合否判定ではなく、時間不足と弱点を見つけるために使いましょう。
Microsoft Learnの練習評価だけで十分ですか?
公式の表現や難易度を知るために有用ですが、Microsoftも実務経験やトレーニングの代わりにはならないと説明しています。異なる管理シナリオの問題集とAzureの操作経験を組み合わせるのがおすすめです。
日本語のAZ-104問題集を使うときに注意することは?
Azure portalやコマンド、サービス名は英語表記のまま使われることがあります。日本語訳だけを覚えず、Microsoft Entra ID、Virtual Network Integration、Recovery Services vaultなどの正式名称も合わせて確認してください。
AZ-900に合格してからAZ-104を受ける必要がありますか?
AZ-104の受験にAZ-900の合格は必須ではありません。Azureやクラウドの基礎が不安な場合はAZ-900から始め、すでにAzureの管理経験がある場合はAZ-104から学習を始めても構いません。
まとめ
AZ-104問題集では、答えを覚えるのではなく、問題文の要件から必要な管理操作を選ぶ練習が重要です。
この記事の3問では、ローカルフォルダーをBlob Storageへ転送するコマンド、データセンター障害に備えたVM配置、App ServiceからVNet内のVMへ接続する方法を確認しました。
正解できたかだけでなく、各選択肢が何を解決するものなのか説明できるか振り返ってください。その後は5つの出題分野へ問題を広げ、最後に100分の模擬試験で時間配分を確認しましょう。
公式情報

AZ-104問題演習 · 無料10問・全583問・模擬試験9セット
3問の続きは、アプリの無料10問で確認
Cloud PassにはAZ-104の本番形式の問題を583問、模擬試験を9セット収録しています。すべての選択肢の理由を確認し、分からない点はその問題を見ているAIチューターに質問できます。



