PL-300の過去問を探している方が本当に確認したいのは、問題文そのものだけではありません。現在の試験で問われる内容、選択肢を見分ける考え方、自分が本番で判断できるかまで確かめることが重要です。
PL-300では、Power BIの機能名を覚えるだけでなく、業務上の要件に合わせてPower Query、DAX、レポート機能、Power BIサービスの設定を選びます。似た選択肢の違いを説明できないまま答えだけを覚えても、初見のシナリオには対応しにくくなります。
この記事では、Cloud Passで提供しているPL-300 v2問題から、画像や追加資料がなくても解ける3問を掲載しています。回答すると、正解だけでなく、4つの選択肢がそれぞれ正解・不正解となる理由を確認できます。
掲載しているのは、PL-300の出題範囲に沿って作成した学習用の練習問題です。Microsoft認定試験で実際に出題された問題を転載したものではありません。
この記事でできること
- PL-300の無料練習問題を3問解く
- Power Query、DAX、Power BIサービスの判断問題を体験する
- すべての選択肢について正解・不正解の理由を比較する
- PL-300問題集と模擬試験を選ぶ基準を確認する
- Cloud Passの無料10問へ進む
PL-300の過去問対策で確認すべき4つの出題分野
Microsoftの公式学習ガイドでは、2026年4月20日時点のPL-300試験範囲を4分野に分けています。
| 出題分野 | 比率 | 主な内容 |
|---|---|---|
| データの準備 | 25〜30% | データソースへの接続、Power Query、データの変換と読み込み |
| データのモデル化 | 25〜30% | リレーションシップ、DAX、モデルのパフォーマンス |
| データの視覚化と分析 | 25〜30% | レポート、ビジュアル、分析、使いやすさとストーリーテリング |
| Power BIの管理とセキュリティ保護 | 15〜20% | ワークスペース、配布、更新、アクセス制御、RLS、秘密度ラベル |
合格基準は1,000点満点中700点以上です。公式ガイドでは、Power QueryとData Analysis Expressions(DAX)を使いこなせることも受験者に求めています。
4分野の比率に大きな偏りはありません。そのため、DAXだけを集中的に覚える、レポート作成だけを練習するといった学習では不十分です。
- データをどこで変換するか
- 計算列とメジャーをどう使い分けるか
- 要件に合うビジュアルや分析機能は何か
- コンテンツをどう共有し、保護するか
この4つを一連の流れとして理解しておく必要があります。試験全体の難しさと必要なスキルは、PL-300の難易度を解説した記事でも確認できます。
PL-300無料練習問題3問の解き方
次の3問は、データの準備、データの視覚化と分析、Power BIの管理とセキュリティ保護から1問ずつ選んでいます。
問題を解くときは、次の順序で考えてください。
- 問題文が求めている結果を一文でまとめる
- 「ほかのクエリから分離」「合計額」「組織の基準」などの条件を拾う
- 各選択肢が解決する目的を比較する
- 回答後に、選ばなかった選択肢の用途も確認する
正解した場合も、ほかの選択肢を除外した理由が曖昧なら解説を読んでください。PL-300では、正解の機能を知っているだけでなく、似た機能を要件に応じて使い分ける力が問われます。
PL-300 無料練習問題
Power BIの判断問題を3問解いてみる
回答後は、正解だけでなく、選ばなかった選択肢が不正解となる理由もすべて確認できます。
第1分野 · データの準備
練習問題1:機密データのプライバシーレベル
複数のデータソースに接続するPower BIレポートを作成します。そのうち1つのデータソースには税務記録が含まれています。ほかのクエリから税務記録へアクセスできないようにするには、このデータソースのプライバシーレベルを何に設定しますか。
第3分野 · データの視覚化と分析
練習問題2:経費の合計額を求めるDAXメジャー
Power BIモデルにExpensesテーブルがあります。列はDate、Amount、Category、Expense ID、Employee IDです。各経費には一意のExpense IDがあります。経費の合計額を計算するDAXメジャーとして、どの式を使用しますか。
第4分野 · Power BIの管理とセキュリティ保護
練習問題3:組織基準を満たすセマンティックモデル
Model1というセマンティックモデルがあります。Model1のデータが組織の基準を満たしていることを、利用者が確認できるようにする必要があります。何を行いますか。

PL-300問題演習 · 無料10問・全361問・模擬試験5セット
3問の続きは、アプリの無料10問で確認
Cloud PassにはPL-300の問題を361問、50問の模擬試験を5セット収録しています。回答後はすべての選択肢を比較でき、分からない点は表示中の問題についてAIチューターに質問できます。
練習問題1のポイント:プライベートで機密データを分離する
1問目は、税務記録を含むデータソースのプライバシーレベルを問う問題です。
Power Queryのプライバシーレベルは、複数のデータソースを組み合わせるときに、データソース間でどこまで情報を交換できるかを制御します。
| プライバシーレベル | 用途 | この問題での判断 |
|---|---|---|
| なし | 制御された開発環境などで、プライバシーによる分離を設定しない | 税務記録の保護には不十分 |
| 組織 | 信頼された組織内で共有・結合するデータ | ほかの組織データとの結合を許すため要件に合わない |
| プライベート | 機密性が高く、ほかのデータソースから分離するデータ | 正解 |
| パブリック | 誰でも利用できる公開データ | 税務記録には不適切 |
問題文の「ほかのクエリからアクセスできないようにする」が判断の中心です。組織内のデータだから「組織」を選ぶのではなく、必要な分離の強さを確認します。
公式ドキュメントでも、機密性の高いデータを含むデータソースはプライベートに設定するよう案内されています。プライバシーレベルは、レポートの閲覧者を制御するRLSとは目的が異なる点にも注意してください。
練習問題2のポイント:合計額にはAmount列のSUMを使う
2問目は、経費の合計額を求めるDAXメジャーを選ぶ問題です。
SUM('Expenses'[Amount])は、現在のフィルターコンテキストに含まれるAmount列の数値を合計します。レポートをカテゴリ、従業員、日付で絞り込んだ場合も、その条件に応じて再計算されます。
選択肢を比較すると、違いは明確です。
| 式 | 得られる結果 |
|---|---|
SUM('Expenses'[Amount]) | 経費金額の合計 |
MAX('Expenses'[Amount]) | 最も大きい経費1件の金額 |
SUM('Expenses'[Expense ID]) | 識別子の無意味な合計 |
COUNT('Expenses'[Amount]) | Amountが空白でない経費の件数 |
問題文に「合計」と書かれていても、どの列を集計するかまで確認してください。一意のExpense IDは、件数を数えるときの候補にはなりますが、金額として合計する列ではありません。
PL-300では、次の対応をすぐ判断できるようにしておくと役立ちます。
- 金額や数量の合計:
SUM - 行数:
COUNTROWS - 一意の値の数:
DISTINCTCOUNT - 最大値・最小値:
MAX・MIN - 行ごとに式を評価して合計:
SUMX
練習問題3のポイント:組織基準への適合は「認定」で示す
3問目は、セマンティックモデルが組織の基準を満たしていることを利用者へ示す方法を問う問題です。
Power BIの承認には、主に「昇格」と「認定」があります。
| 機能 | 意味 |
|---|---|
| 昇格 | 所有者などが、有用でほかの利用者にも勧めたいコンテンツとして示す |
| 認定 | 権限を持つ担当者が審査し、組織の品質基準を満たす信頼できるコンテンツとして示す |
「組織の基準を満たす」「正式に承認された」「信頼できる情報源」といった条件があれば、認定を選びます。
一方、秘密度ラベルは、公開、機密、極秘などの分類と情報保護に使います。コンテンツの品質を保証する機能ではありません。PL-300では、品質への信頼を示す機能と、機密性を示す機能を混同しないようにしてください。
PL-300の問題で答えの暗記だけでは足りない理由
PL-300の問題は、画面操作や関数名をそのまま尋ねるだけではありません。業務要件を読み、どの段階で、どの機能を使うかを判断させる問題が含まれます。
たとえば、同じ「データを保護する」という要件でも、対象によって答えが変わります。
- データソース間の意図しない転送を防ぐ:プライバシーレベル
- 利用者ごとに表示する行を変える:行レベルセキュリティ(RLS)
- エクスポート後も分類や保護を維持する:秘密度ラベル
- 組織が認めた信頼できるモデルと示す:認定
答えだけを覚えると、問題文の表現が変わったときに対応できません。各選択肢について「どの要件なら正解になるか」を一文で説明する練習が効果的です。
Microsoft Learnの無料練習用評価との違い
Microsoft Learnでは、PL-300の無料練習用評価を利用できます。公式の出題範囲や用語に触れ、現在の理解度を確認するために有用です。
ただし、公式学習ガイドでも、試験前にはトレーニングと実践的な経験を積むことが推奨されています。1つの問題セットを繰り返すだけでなく、Power BI Desktopでの操作と、異なるシナリオの問題演習を組み合わせてください。
おすすめの使い分けは次のとおりです。
- Microsoft Learnで出題範囲と公式用語を確認する
- Power BI DesktopでPower Query、モデル、レポートを実際に作る
- 問題集で初見のシナリオを増やす
- 不正解だった選択肢の用途まで整理する
- 模擬試験で100分の時間配分を確認する
具体的な学習順序は、PL-300の勉強方法と4・8・12週間プランで詳しく説明しています。
PL-300問題集を選ぶ6つの基準
1. 2026年4月20日時点の試験範囲に対応している
PL-300は定期的に更新されます。教材の発行年だけでなく、どの時点の公式学習ガイドを基準にしているかを確認してください。
2026年版では、DirectLake、DAXクエリビュー、計算グループ、Copilotを使ったレポート作成や要約なども範囲に含まれます。古い画面や製品名だけで説明している問題集には注意が必要です。
2. 4つの出題分野を網羅している
DAXとビジュアル作成だけでは、データ準備やPower BIサービスの管理・セキュリティ対策が不足します。分野ごとの問題数と正答率を確認できる教材を選びましょう。
3. すべての選択肢に解説がある
正解の説明だけでは、似た機能を区別する力が身に付きません。不正解の選択肢についても、用途と条件の違いが説明されていることが重要です。
4. 操作問題と判断問題の両方がある
関数やメニューの場所を知る問題だけでなく、業務要件から適切な機能を選ぶシナリオ問題も必要です。データの接続方法、モデル設計、レポートの使いやすさ、配布・保護まで幅広く確認してください。
5. 初見問題を仕上げ用に残せる
同じ問題を繰り返すと、内容を理解していなくても答えを覚えて正答率が上がります。分野別学習に使う問題と、最後の模擬試験に使う未回答問題を分けておきましょう。
6. 時間を計って模擬試験を受けられる
知識があっても、長いシナリオや複数の条件を読むのに時間がかかると、見直しの時間が不足します。本番前は時間を計り、迷う問題を一度保留して最後に戻る練習も行ってください。
Cloud PassのPL-300問題集
Cloud Passには、PL-300 v2の問題を361問、50問の模擬試験を5セット収録しています。最初の10問は無料で確認できます。
| 学習機能 | PL-300でできること |
|---|---|
| 分野別問題演習 | 4つの出題分野から弱点を重点的に学習 |
| 選択肢別解説 | 正解とすべての不正解選択肢の理由を比較 |
| AIチューター | 表示中の問題について、その場で追加質問 |
| 模擬試験 | 50問・100分のセットで時間配分を確認 |
| 学習分析 | 分野別正答率、解答数、学習履歴を確認 |
おすすめの進め方は次のとおりです。
- 無料10問を解き、問題文と解説の詳しさを確認する
- 4分野を一巡し、正答率が低い分野を特定する
- 間違えた問題は、選択肢ごとに用途の違いを整理する
- 分からない条件は、問題を表示したままAIチューターに質問する
- 最後に未回答の模擬試験を受け、時間配分を調整する
PL-300の過去問・問題集に関するよくある質問
PL-300の過去問は公開されていますか?
Microsoft LearnではPL-300の無料練習用評価が提供されていますが、実際の認定試験問題と解答をまとめた公式の過去問集ではありません。出題範囲に沿った練習問題と実機操作を組み合わせて準備してください。
PL-300は問題集だけで合格できますか?
Power BIの実務経験が少ない場合は、問題集だけでなくPower BI Desktopでの操作が必要です。Power Queryでデータを変換し、リレーションシップを作成し、DAXメジャーを記述して、Power BIサービスへ発行する流れを一度経験してください。
すでにPower BIを日常的に使っている場合は、問題集で未経験の分野を特定し、その範囲だけMicrosoft Learnや検証環境へ戻る方法が効率的です。
PL-300の問題は何問解けばよいですか?
必要な問題数は経験によって異なります。問題数だけを目標にせず、4分野すべてで初見の問題を判断できるか確認してください。正解した問題でも、ほかの選択肢を除外できなければ復習対象です。
PL-300の模擬試験はいつ始めますか?
4分野を一度学習し、Power Query、DAX、レポート、Power BIサービスの基本的な役割が分かるようになってから始めます。最初の模擬試験は合否判定ではなく、時間不足と弱点を見つけるために使いましょう。
日本語のPL-300問題集を使うときに注意することは?
Power Query、DAX、セマンティックモデル、リレーションシップなどの用語は、Power BIの画面や公式ドキュメントで使われる表記と合わせて覚えてください。日本語訳だけでなく、英語の関数名や製品機能名も確認しておくと、画面操作で迷いにくくなります。
まとめ
PL-300の過去問対策では、答えを覚えるのではなく、問題文の要件から適切なPower BI機能を選ぶ練習が重要です。
この記事の3問では、機密データを分離するプライバシーレベル、経費の合計額を求めるDAXメジャー、組織基準を満たすセマンティックモデルの認定を確認しました。
正解できたかだけでなく、各選択肢がどのような要件で使われるのか説明できるか振り返ってください。その後は4つの出題分野へ問題を広げ、最後に模擬試験で時間配分を確認しましょう。
公式情報

PL-300問題演習 · 無料10問・全361問・模擬試験5セット
3問の続きは、アプリの無料10問で確認
Cloud PassにはPL-300の問題を361問、50問の模擬試験を5セット収録しています。回答後はすべての選択肢を比較でき、分からない点は表示中の問題についてAIチューターに質問できます。



